このライトノベルがすごい!①
お久しぶりです。
しばらく時間をあけてしまいました。
というのも、ここ一週間くらい全然本を読んでいませんでした。オイ
特段忙しかったというわけではなく、単純に本を読む気が起きませんでした。オイ
大体一ヶ月に1回はこの状態になります。とても厄介です。
これは僕だけじゃないと信じたいのですが、本を読むことに対してのモチベーションに波があるんですよね。
僕の場合だと、一日2~3冊読んだりする時もあれば、一週間のうち1冊読むかどうかって時もあります。
漫画とは違って読むのに何時間もかかるし、字が細かくて情報量も多いから目も脳も疲れるしで一冊読むだけでかなり労力がかかります。それらの要因が僕のモチベーションを下げてくるんですよね。
というわけで、ここ一週間はモチベーションが底をついてました。
まあ後は上がるだけなので、それを待ちたいと思います。
さて本題に入りますが……
『このライトノベルがすごい!2021』
今日はこちらのランキングを発表させていただきたいと思います!
『このラノ』について一応簡単に説明しておくと、今年刊行されたライトノベル作品の最推しを決めよう!…みたいな感じのやつです。
項目は、『作品、キャラクター、イラストレーター』の三部門です。
記事が長くなることが予想されるので、作品編、キャラクター編、イラストレーター編の3つに分けて投稿したいと思います。
今回は作品編になります。こちらでは5作品を発表させていただきます。
前置きが長くなってもアレなので早速発表に移りましょう!
第5位
八目 迷(著)『きのうの春で、君を待つ』
こちらは、ガガガ文庫より刊行された作品になります。
時間を遡る現象『ロールバック』に巻き込まれた船見カナエが、数日前に亡くなってしまった保科あかりの兄を救うために奔走する…というタイムリープを題材にした作品です。
物語が進むにつれて、あかりがカナエに隠していた秘密や葛藤が明らかになっていくのですが、これがなかなか重たい内容……。
読み終わってから開口一番に出た一言は、「とりあえずあかりが幸せになってほしい」でした。
また、未来と過去を行ったり来たりしながらも着実に過去へ遡っていくというちょっと不思議なタイムリープをするため、読んでるところ全てが伏線として作用してきます。これが面白いところ。
物語の構成が難しいジャンルでありながら、伏線もしっかり回収しつつ一冊の単行本にまとめられていて良い作品だと思いました。
第4位
竹町(著)『スパイ教室』
こちらは、富士見ファンタジア文庫より刊行された作品になります。
死亡率九割を超える『不可能任務』を専門とするスパイチーム『灯』を創設したクラウス。スパイ養成機関の落ちこぼれである七人の少女を仲間に加え、様々な不可能任務を成功させていく中で、かつての同胞たちを敗ったとある不可能任務を攻略するために動き出す…スパイ作品の代表格とも言えるシリーズです。
七人それぞれが持つ能力を活かした戦闘シーンや頭脳戦はもちろんのこと、少女たちが過去と向き合い成長していく過程は、読んでいてきよきよしさを感じました。
小さい伏線に見えて実は大きい伏線だったり、また思わぬところで伏線が回収されたりと、文章の細部まで目を凝らさないと、きっとあなたも騙されます。
頭脳戦が好きな方はハマること間違いなしの作品です。
第3位
平坂読(著)『妹さえいればいい。』
こちらも第5位と同じく、ガガガ文庫より刊行された作品になります。
妹キチガイの小説家、羽島伊月とその周りを取り巻く個性豊かなキャラクターたちが織りなす青春ラブコメ作品です。
人間は常に何らかの悩みや秘密を抱えているものです(急にどうした)。
この作品に登場するキャラクターもそれぞれ悩みや秘密を抱えながら生きています。
物語が進むにつれて新たな悩みを抱えたり秘密を打ち明けたり、成長と後退を経験しながらも、着実に次の一歩へと踏み出そうとする彼らを見ていると、この人たちは現実世界に実在しているのではないかと錯覚するほど、確かな人間性を感じとることができます。すごいリアリティを感じるというかなんというか…。
タイトルで購入を躊躇している方、本当に勿体ないです。
笑いあり涙あり妹ありの彼らの人生の一端を見届けたい方は是非。
第2位
衣笠彰梧(著)『ようこそ実力至上主義の教室へ』
こちらは、MF文庫Jより刊行された作品になります。
優秀な者だけが生き残る実力至上主義の高度育成高等学校を舞台に、ハイレベルな頭脳戦を繰り広げる作品です。
何が面白いって、一癖も二癖もあるクラスの仲間や他クラスの強敵でさえも匙を投げるほどの主人公、綾小路清隆の最強っぷりです。超高度な教育施設で育成され、あらゆる分野でトップの成績をとっていたということもあり、よほどの実力者でない限りは勝つことができません。
とある事情によって本来の実力を発揮しきれていないため、実力はまだまだ未知数ですが、2年生編にて登場したとある生徒が綾小路を追い込むかどうか…。
ここからどんな結末を迎えるのかが楽しみすぎる作品です。
第1位
裕夢(著)『千歳くんはラムネ瓶のなか』
堂々の第1位!
こちらも、ガガガ文庫より刊行された作品になります。
ランキング付けてて思ったんですけど、ガガガさんが世に送り出すラブコメ作品のレベルって他のレーベルより高い気がするんですよね。僕だけでしょうか?
内容は、リア充がハーレムを作って青い青い青春を永遠と垂れ流すラブコメです……って軽く紹介できるなら1位にはしません。
本作の最大のテーマは『月』です。
「月とは何か」という漠然とした問いを詩的な表現をもって考えさせられる作品です。
それは手を伸ばしたら届きそうなのに、本当はずっとずっと遠い。かと思えば、それは案外近くにあって撃ち落とすだってできたりする。
それは手を伸ばした人間の本懐を表現したものなのかもしれないし、自分自身を映す鏡のようなものなのかもしれない。
…とまあそれっぽいこと書いてみましたが、こんな感じで読者の考察意欲を掻き立てます。
また文章表現が秀逸で、含蓄のある表現がふんだんに散りばめられています。
どこか幻想的で、文学的で、強いメッセージ性を含んだ作品です。
正直言うと、これもうラノベの域超えてると思います。
個人的にいま一番熱いラブコメです。
いかがでしたでしょうか。
以上が、『このライトノベルがすごい!2021』の作品編になります。
記事を書くのに慣れてないせいでここまで作るのに7時間くらいかかりました。
時計見てビビりました。でも楽しかったのでokです。
次回はキャラクター編になりますので、そちらも併せてご一読いただければ幸いです。
それでは失礼いたします。